番い烏

番い烏

公園で小説を読んでいたところ、隣の隣のベンチに1羽のカラスがやってきた

そのカラスを追うかのようにもう一羽の烏がやってきた

2羽は夫婦なのだろうか、それとも相棒か

番い鳥ならぬ番い烏

烏という漢字、鳥から一本無くしたような漢字で昔から不思議に思っていた(そもそも紛らわしい)

よくよく調べてみると、「鳥」という漢字の語源は鳥の形を表しており上部の「白」の部分の「一」は目を表しているのだとか

片や、カラスは目も身体も黒く、目がどこかパっと見では分からないため、一を無くした形で「烏」という漢字になったそう

何だか納得いかない…

カラスは日本ではあまり良い象徴としては捉えられておらず、ズル賢く不吉なものとしてのイメージが強いように感じる

イギリスでは今でもロンドン塔でカラスが飼育されている。チャールズ二世の時代からの迷信でこれらのカラスが英国王室及びイギリス王国を守ってくれているのだそう(レイヴンマスターと呼ばれる専用飼育員もいる)

Disney映画のダンボにもカラスが出てくる。5羽のカラスたちがダンボが空を飛ぶのに勇気を与えてくれる重要なシーン。しかし彼らはアフリカ系黒人アメリカ人に対する人種差別的なステレオタイプとして描かれていると指摘されているそう(日本語で観てると分からないですが、英語だとアクセント等でそう見えるとか)。大コンプライアンス時代は歴史的作品にまで文句を言うのか…(ダンボ大好き)

 

伝えたかったのはカラスの説明ではなく

カラスでさえ番いなのに、私は1人だと言うこと

夫婦であれ、相棒であれ、寄り添ってくれる人がいるのはとても羨ましいと思ってしまった

とても良い感じだった人に急に冷められてしまい、「何がいけなかったんだろう…」としょんぼりしている最中、仲の良さを見せつけてくるようなカラスたち

やはりカラスは意地悪かもしれない