時間を支配する
イギリス、ロンドンのグリニッジ
世界の時間を決めたグリニッジ天文台をご存知の方も多いだろう
そんな天文台から見上げた空
天文学には詳しくないのでよくは分からないが、このグリニッジ子午線が経度0°0’ 0”で「東」と「西」の境目であり、東半球と西半球の間に立つことができる世界の中心線
(現在はここではなく、100mほど東にズレたらしい。何故ズレるのか・・・)
「時間」について
ここグリニッジを標準に制定された時間がGMT(Greenwich Mean Time)であり、日本はGMT + 09:00でGMTより9時間進んでいる
日本の標準時間はJST(Japan Standard Time)と表される(日本は兵庫県明石市を通る、東経 135 度子午線が日本標準時)
さらに GMT を調整して、世界共通の標準時と定めたのが、UTC = Universal Time, Coordinated = 協定世界時。GMTだと微妙に時間のズレが発生するらしく、制定されたそう
時間は基本的に正午に太陽が一番高い位置にある(子午線を太陽が通るとき)を基準に設定されている
ようは「時間」という当たり前のことも過去に人間が決めたことに過ぎない
時間は有限で平等
確かにいつかは終わりが来る。永遠は無い。有限である。今ある時間の概念だって何百年後、何千年後も同じだとは限らない。地球での時間だけであって、他の惑星に移ったりしたら新たな時間軸ができるかもしれない
平等かどうかは微妙なところであるが、今日1日、24時間というのは定められたルール下ではこの世界に参加している全員の平等なルールかもしれない
ありきたりだが、要は「時間をどう使うか」が重要なのであろう
時間を上手く使うには基本的に逆算が必要だと思う。大なり小なり「どのような結果を求めるか」=「目標」を定め、それを達成するためには何にどれくらい時間を使うのかを考えていく
例えば、身近なところでいうと「夜11時には寝たい」とする。そうしたら下記のように考えていく必要がある
- 夜11時に寝るためには10時までにお風呂に入らなきゃ
- 10時にお風呂に入るにはそれまでには食事と皿洗いを終えなきゃ
- 食後に少し休みたいから食事は9時までに終えなきゃ
- 9時に食べ終わるなら8時半くらいには食べ始めなきゃ
- そしたら7時半くらいには作り始めなきゃ
- 買い物を終えて7時には家に着きたいな
- それなら6時には仕事を終わらせて退社しなきゃ
という感じで結果を求めるために逆算していくと、何を何時までに終わらせればいいかがなんとなく分かってくる
もっと大きなところでいうと人生設計だ
- 何歳までに結婚したい
- 何歳までに子供が欲しい
- 何歳までに資産~千万欲しい
- この職に就きたい
- この大学に入りたい
などなど、色々な目標があると思う。時間を使うのがうまい人はそこに向けていつまでに何をすれば良いのかちゃんと設計できて実行できているのだと思う
私の人生の目標は「死ぬ時に笑顔で愛する人にありがとうと言うこと」と二十歳前後の頃から決めている
死ぬ時に笑顔であるには、それまでの人生に満足しなければならないと考えている。後悔がないなんてのは無理だが、その後悔を上回るくらい満たされていて幸せで自分が納得できるような人生を歩む必要がある
そして愛する人にありがとうと言うためには、私が先に死ぬ必要があり、愛する人を見つけて長い年月を共にする必要がある(こちらに関してはかなり傲慢)
私が求める結果を得られるために
- 愛する人を見つけなければならない
- 愛する人に愛されるよう努力しなければならない
- 幸せだったと感じられるように日々を充実させなければならない
- 多くの時間を占める仕事でも楽しく過ごさなければならない
- プライベートでも楽しまなければならない
と、かなりハードルが高い(楽しむことにも「ならない」という文で終わると義務感のようで全く楽しめなさそう笑)
だが、何を幸せとするかの基準は自分次第なので、どう設定するかによる
目標に向けてのプロセスは思い通りにはいかないので常にアップデートも必要である
プラン通りにいっても面白味もないし、ほとんどの場合はいかないだろう
思惑通りにいかなくても何も気にする必要はなく、臨機応変に対応できるようにすることの方が重要であると思う
時間の有限性について、一番強く感じたのは母親を亡くした時
人間の時間は有限だった
なので、一緒にいれる時間も有限
母親についてはまた別の記事で書こうと思う
「いつかちゃんと親孝行しなきゃ」と思ったりするのはよくあることだと思う
だが、後回しにしてはいけない。出来るときにできることをしてあげるのが良い
自分の時間でなく、親の時間の方が少ないのが普通だろう
身体も衰えていくし、できることも少なくなっていく
- 何か高価なものを買ってあげる
- 旅行に連れて行ってあげる
- 良いレストランで食事をご馳走してあげる
などなど、親に取ってもとても嬉しいことだと思う
でももっと簡単なことでもいい
「親に顔を見せる」
それだけでも良いからできることをしてあげて欲しい
例えばあなたが親元を離れて上京しているとして、正月とお盆くらいしか里帰りしていないとすると、1年間で7日くらいだろうか
だとすると、残り何年あるか分からないが、30年あったとしても一緒に居れるのは210日(7か月)しかない
「時間は有限だ」ということは常に頭に入れておきたい
有限だからこそ価値があり、有限だからこそ儚い
タイトルにもつけた「時間を支配する」
自分自身の時間を支配し、コントロールすることが出来れば、より充実した日々を送れると思うし、目標を達成し易くなると思う
もし思っていた通りにいかないとしても、何にどれくらい時間が掛かるのかを学び、次の時にはより上手く時間を使えるようになるだろう
と言っても私は時間の使い方が下手だ
何をするにしてもすぐダラけてしまうし、休憩といって身体を横にしてしまうし、
「本を読もう」と思っていても、もう眠いからいいや・・・と諦めてしまうし
結局は怠惰な部分もあるのが人間(だと思っている)
根詰めて目標に向かって頑張るのももちろん素晴らしいが、ゆったりと自分が人生で求めているものを見詰め直して考えてみる時間もたまにはいいだろう
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